当院結核病棟におけるDOTS(結核治療における直接服薬確認)の試み ~服薬管理の工夫により外来DOTS へ移行できた2事例~
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概要
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結核治療の成功は抗結核薬を忘れず内服を継続させることである。このためにDOTS(Directly Observed 服薬指導・管理を開始しているが、DOTS の実行に難渋するケースもある。今回は当院でのDOTS プログラムTreatment, Short-course)という手法が評価され感染症法にも明記された。当院結核病棟でもDOTS によるを紹介し、規定のプログラムではDOTS の実行が困難であった2症例を提示する。1例目は結核に対する病識が乏しく、治療脱落歴のある30歳男性で、2例目は独居している79歳女性で新しいことを覚えることが困難であった。生活スタイルを考慮してDOTS 方式を変更し、説明を繰り返して理解を得るようにした。また保健所とのカンファレンスを通じて、退院後も自己管理による治療を確実に継続できるようにした。さらに2例目は薬を間違いなく服薬できる工夫と退院後の生活支援体制を整えて、外来治療につなぐことができた。
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