鎖骨骨幹部骨折に対する手術治療成績
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概要
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鎖骨骨幹部骨折に対する治療法としては,転位の無い場合は保存療法が基本となる.しかし,転位が大きい場合や粉砕骨折の場合,保存療法では偽関節に陥る危険性がある.歴史的には,1960年代の報告では保存療法と手術療法の偽関節率は前者が優るとされていた.しかし,手術機器の改良や手術手技の発展に伴い手術療法が推奨されつつある.また,当時と比較して,交通事故,労働災害,スポーツ外傷などにおけるhigh energyな損傷が多くなり,骨折自体のseverityも変化してきている可能性もある.1998年にRobinsonが出した論文では,鎖骨骨幹部骨折の新たな分類を提示するとともに,保存療法1000例を対象にした研究では,type2Bの転位がある骨折は偽関節に陥るrisk factorであると述べている.今回われわれは鎖骨骨骨折に対して,Robinson分類に基づき,tpye2Aには保存療法,type2B1にはピンニング,type2B2にはプレート固定をそれぞれ第一選択として治療してきた.また,プレートにも独自の工夫を加えることにより,鎖骨の複雑な形状にも対応ができるようになった.鎖骨骨幹部骨折の最もsevereなtype2B2に対する独自のプレート固定で98%の骨癒合率が得られた.
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