迅速HE染色を用いた術中捺印細胞診の乳癌センチネルリンパ節転移診断における有用性
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概要
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最近、乳癌においてセンチネルリンパ節(sentinel lymph node)への転移の有無が、腋窩リンパ節転移状況を反映する可能性が示唆され、センチネルリンパ節転移陰性の乳癌症例に対して腋窩リンパ節郭清を省略できることが明かとなってきた。今回われわれは、術中迅速組織診で行っている迅速hematoxylin-eosin(HE)染色を捺印細胞診へ応用し、センチネルリンパ節転移診断における有用性について検討した。迅速HE染色による捺印細胞診をHE染色による永久標本組織診と比較したところ感度は50%、特異度95.8%であり、判定一致率86.6%であった。今回の検討により、細胞診標本から微小転移と考えられる癌細胞の検出も可能と考えられた。迅速HE染色を用いた術中捺印細胞診は、短時間で染色可能であり、迅速組織診と併用することにより診断精度の向上に役立ち、センチネルリンパ節の転移診断法として有用と考えられた。
- 2004-12-01
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