原発性および転移性肝癌に対する肝切除術とその治療成績
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概要
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平成4年から平成15年3月までに当院外科で肝切除を施行した原発性肝癌56例と転移性肝癌26例を対象として、術式・術後合併症・治療成績に関して検討した。原発性肝癌、転移性肝癌の術式はそれぞれ32例・12例が部分切除、9例・8例が1区域切除、15例・6例が2区域以上の切除であった。術後合併症として、原発性肝癌は術後の在院死を2例に認めたが、転移性肝癌では重大な合併症を認めなかった。原発性肝癌切除後の1年生存率は74,1%、3年54.4%、5年は54.4%であったが、胆管細胞癌の3例はいずれも切除後1年以内に死亡した。転移性肝癌の1年生存率は81.3%、3年47.2%、5年は47.2%であったが、同時性肝移転では1年生存率は68.2%、3年、5年は30.3%、30。3%であったのに対し、異時性転移ではそれぞれ74.1%、60.8%、60.8%であった。原発性、転移性肝癌ともに、積極的な肝切除により、治療成績の向上が得られると考えられた。
- 2004-12-01
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