大腸癌検診における精度管理向上について
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概要
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便中ヒトヘモグロビンの定量化に伴い、その精度管理が必要とされている。特に採便後のヘモグロビン安定性が精度管理に大きな影響を与えていると考えられている。今回、我々は新たに改良された金コロイドにっいて、温度依存による製品評価を行った。その結果、100ng/mlの検体では8日間37℃下での安定性が確認され、精度管理上有用であるといえた。また、潜血陽性の患者便をサンプルとして、採便部位による濃度差の差異を調査した。この結果、異なる10ヵ所の採便ではレンジが20,000ng/mlであり、同一部位の採便ではレンジは2,057ng/mlであった。この結果から、ヘモグロビンは便の表面に不均一に分布しており、数ヵ所から採便する必要があると考えられた。
- 2001-12-01
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