Potentiometric Responses of Polymeric Liquid Membranes Based on Hydrophobic Chelating Agents to Metal lons
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概要
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液膜イオンセンサーの感応物質として用いる各種キレート試薬の疎水性が、金属イオンに対する電位応答に及ぼす効果について調べた。キレート試薬として、オキシン、ジチゾン、ビリジルアゾナフトール及びそれらの長鎖アルキル誘導体、ならびに一連のN-アルキルカルボニル-N-フェニルヒドロキシルアミン類を用いた。疎水性の高いキレート試薬を含む膜でZn2+,Ni2+などに対し大きな電位応答が得られた。一方、疎水性が低い試薬では、有意な電位応答は得られなかった。電位応答挙動、界面張力測定などの結果から、膜電位発生モデルを提案した。キレート試薬の高い疎水性は、試薬陰イオンが膜/溶液界面にとどまることを可能とする。試薬陰イオンによる金属イオンの選択的取り込みによって界面での電荷分離が達成され、結果として電位応答が生起する。
- 北海道立衛生研究所の論文
- 2002-11-29
北海道立衛生研究所 | 論文
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