わが国における野生動物の疥癬:北海道のキツネでの流行
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概要
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ヒゼンダニは、ヒトを含む各種哺乳動物に寄生し、疥癬を引き起こすことが知られている。近年、北海道でキツネに疥癬の流行が認められたことから、その地理的分布とキツネの生息数に与える影響について報告した。北海道内の78市町村で捕獲されたキツネ458頭を調査したところ、36市町村の76個体(17%)のキツネにヒゼンダニの寄生が確認された。支庁別にみると道南方面の渡島、檜山、後志支庁管内を除く11支庁のキツネからヒゼンダニが確認された。また、根室半島におけるキツネの生息数調査では、1998年以降繁殖ファミリー数が減少し、2000年には1997年以前の1/4となった。以上の結果から、北海道では広い地域でキツネの間に疥癬の流行がみられ、そのことにより地域的にはキツネの生息数の減少が起こっていると考えられた。
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