研究ノート 一般均衡の定量的分析
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概要
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一般均衡解の存在とその安定性が証明されたことにより、他と連絡を取り合うことなく、自己の利益のみを考えて生産や消費を決定する主体によって構成された社会においても、価格をシグナルとした市場取引を通じて、社会全体の意思決定がある種の整合性(秩序)を持ちうることが示された。それだけにとどまらず、市場の一般均衡によって実現される資源配分が、ある種の効率性(パレート効率性)を満たすことも証明された。しかしこれらの結論は高度な数学を用いた抽象的な議論に基づくものであって、そのままでは、現実の政策提言や日々の消費や生産活動の指針に用いることはできない。現実の政策提言や消費や生産活動の指針に用いるためには、生産や消費の主体のもつリアリティーを組み入れた一般均衡モデルを構築し、それを解いて具体的な数値を知ることが必要である。たとえば現実の経済において非効率が発生していることを証明するだけでなく、いったいその非効率によってどれくらいの大きさの社会厚生上の損失が発生しているのか、微々たるものなのか、本気で取り組まないといけないほど大きな非効率なのか量的に確定することが政策提言には必要である。一般均衡モデルを数値計算を使って解くことができたとき、市場を取り巻く様々な与件の変化が均衡解に与える影響を数量的に把握することが可能となり、変化を引き起こすための方法や変化を予測しそれに対応する術を知ることができる。以下では一般均衡の定量的分析について日々の研究・教育活動で遭遇した事例を中心にまとめてみた。closed-form と数値計算一般均衡モデルの数値解を求めるアルゴリズムGAMS とその利用分野DSGE(Dynamic Stochastic General Equilibrium)Model 分析まとめ
- 2009-12-31
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