中学生の適正体重を維持する生活習慣および自己効力感に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
思春期における子どもの適正体重を維持する生活習慣および自己効力感の関係を明らかにすることを目的に,中学3年生1,006名を対象に自記式質問紙調査を行った。自己効力感は一般性セルフ・エフィカシー尺度を用い,食バランスはバランススコアで調べた。積極的生活習慣は食習慣,運動習慣,休養習慣で構成し,各要因および適正体重の維持との関連性を検討した。結果は,①中学1年時と3年時の肥満度がいずれも普通(-10%~+10%)で適正体重の維持ができていた人は41.7%であった。②自己効力感の高い人は,積極的生活習慣の得点が有意に高く,食,運動および休養の各習慣においても得点が有意に高かった。③食バランスのよい人は,積極的生活習慣の得点が有意に高かった。④体重への関心は,男子にのみ積極的生活習慣との関連が認められた。⑤適正体重を維持している人は,積極的生活習慣の得点が有意に高かった。The purpose of this study was to clarify the relationship between self-efficacy and lifestyle which contribute to maintain the optimal weight in adolescents. A self-administered questionnaire was conducted for 1006 third-graders in the junior high school. General Self-Efficacy Scale(GSES) was used to measure students'self-efficacy. Dietary balance was investigated by the Nutritional balance score. The positive lifestyle consisted of eating, exercise and rest behaviors. Finally, it was examined the relation of the optimal weight maintenance in each factor. The main results were as follow : 1)The subjects who presented a normal percent overweight(-10%~+10%) in the first and third junior high school grades, reached an optimal weight maintenance of 41.7%. 2)The subjects who got a high score in self-efficacy were associated with significant high score in positive lifestyle, and their score in self-efficacy were also significant in eating, exercise and rest behaviors. 3)The subjects who got high score in Dietary balance had a significant high score in positive lifestyle. 4)We found association between the concern about weight and positive lifestyle on boys only. 5)Those who maintained optimal weight had a significant high score in positive lifestyle.
- 2009-06-30
著者
関連論文
- 訪問看護における摂食・嚥下障害看護の質評価指標改訂版の妥当性と信頼性の検討
- 中学生の適正体重を維持する生活習慣および自己効力感に関する研究
- 大学病院副看護部長研修のプログラム開発と実践(3)実践的研修のためのプログラム開発
- 大学病院副看護部長研修のプログラム開発と実践(2)大学病院の副看護部長研修に関するインタビュー調査報告
- 副看護部長研修には何が求められているか--大学病院の副看護部長研修に関するアンケート調査結果より (大学病院副看護部長研修のプログラム開発と実践(新連載・1)大学病院に特化した副看護部長研修のプログラム開発に向けて)
- 国公私立大学病院の副看護部長に対する院外教育プログラム開発
- 実践につながるエビデンスへの接近
- 平成16年度千葉大学公開講座「看護におけるマネジメントカ-改革に求められる能力と人材育成-」
- 実践につながるエビデンスへの接近
- 自主的に運動を継続している中高年の運動習慣と継続要因
- 交代制勤務者の自覚的疲労感とライフスタイルに関する研究
- 海外派遣労働者の精神健康度に関連する要因についての検討
- 在宅高齢者のための嚥下障害リスク評価に関する尺度開発
- 日本の看護学教育における国際交流の実態と課題 (特集 看護学教育における国際交流の実態と課題)
- 在宅高齢者に対する嚥下障害リスク評価尺度の開発
- 地域 環境の保全に関わる情報の認知度と提供方法に関する研究