宮沢賢治文学における地学的想像力(7) : 基礎編・「〔地質調査ルートマップ〕」の検証(その1)-「五間ヶ森」とその周辺-
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概要
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本稿は「宮沢賢治文学における地学的想像力」というテーマの下に企図された、連作論文の一つである。これまで、(一)「基礎編・珪化木(I)及び瑪瑙」(「文学部紀要」文教大学文学部第21-2号)、(二)「基礎編・珪化木(II)」(「言語と文化」第20号、文教大学言語文化研究所)、(三)「基礎編・<まごい淵>と<豊沢川の石>」(「注文の多い土佐料理店」第12号、高知大学宮沢賢治研究会)、(四)「応用編・楢ノ木大学士と蛋白石、発展編・ジャータカと地学」(「文学部紀要」文教大学文学部第22-1号)、(五)「応用編・修羅意識と中生代白亜紀」(「文学部紀要」文教大学文学部第22-2号)、(六)「応用編・第三紀泥岩と影|朔太郎的不安との類似性|」(「文教大学国文」第38号)を発表している。本稿の目的は、「〔地質調査ルートマプップ〕」に関し、特に賢治作品と深いかかわりを持つ「五間ヶ森」とその周辺地域の調査結果を報告し、賢治作品の読解に不可欠な基礎的資料を新たに提示するところにある。
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