古代衣料語彙とその歌言葉
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概要
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今日、木綿・絹・麻は、衣料の三大天然繊維として世界中の人々に重用されている。ところで、記紀等の日本最古の文献にも、それらはいずれも「神代」からの、稲にも並ぶ大切なものとされた記述がある。ただし、ユフ・キヌ.アサ〈ソ・ヲ〉という古代の音でとらえられたものは、現代のそれらとは指示する対象・領域が少し異なる。とくにユフは、綿花でなくユフ拷や科等の木の内皮の繊維によるもので、それを木綿という時はもっぱら祭祀具であり、衣料の場合は別にタへという語がある。その他、ハタ・ヌノ.コロモ等の語も並用され、衣料にかかわる古代「和語」は、複数の別系統の言葉の混用の趣も窺われる。そうした、古代衣料の文化史的実態と歌語による伝承とのかかわりを考えながら、その中でいわゆる不明とされる枕詞の「ナツソヒク・アサモヨシ、シナダユフ・シナテル」等の意味も明らかにしてゆきたい。
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