香川県産アブラコウモリPipistrellus abramusにおける月別時刻別出巣個体数変化と年間の生活史との関係
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概要
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アブラコウモリPipistrellus abramusの活動期(3〜11月)における出巣開始時刻-出巣終了時刻(出巣時刻)の出巣個体数の頻度分布を1975〜1980年の6年間調査した。出巣時間の5分間ごとのその頻度分布型は, Type I (5分間あたりの最大出巣個体数の時間帯が, 出巣時間の前1/3に位置する), Type II (同上の時間帯が出巣時間の中間に位置する), Type III (同上の時間帯が出巣時間の後1/3に位置する), およびType IV (5分間の出巣個体数が40分以上ほぼ同数で続く)の4型に分けた。 Type Iは, 胎児を持った雌の出巣時期, 新産児の成長時期および冬眠前の皮下脂肪の蓄積時期といった, 多くのエネルギーを要求する時期にみられる。 Type IIは, 正規分布に近いもので, 年間を通して一番多く見られる。このTypeがアブラコウモリの各生活史の状況によって他のTypeに変化するものと考えられる。 Type IIIは, 冬眠明けや, 冬眠前の気温の低い時期および8月初旬から中旬の新産児の飛翔開始時期に見られる。 Type IVは, 新産児が飛翔を開始する前の, 雌親の授乳や保育の時期にのみに見られる。
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