進化的マネジメント論の再検討 : ドイツ語圏経営経済学におけるミュンヘン・アプローチの見解を中心として
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概要
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樫原正勝教授退官記念号論文本稿は,ドイツ経営経済学における管理論研究において重要な地位を占めているキルシュらミュンヘン学派の研究者たちの「進化的マネジメント論」について,特にその原理的な主張を行っている部分に焦点を当て,その内容を確認するとともに,批判的な吟味を加えたものである。具体的には,まず第2節で彼らの管理哲学がミクロ・マクロ・リンクのアプローチと合致するものであり,管理論のフレームワークにふさわしいものであることを指摘する。続いて第3節では,このような管理哲学に基づいた,「進歩能力のある組織」をはじめとする彼らの管理モデルを検討する。そこでは,彼らの管理論における準拠点が「企業の関係者の欲求充足における進歩」であり,そのために管理がなすべきことは「多様性と収束性の実現」であることを明らかにする。そして第4節で,彼らの管理哲学と管理モデルとの関係の整合性を批判的に検討し,ミュンヘン・アプローチの「進化的マネジメント論」が必ずしも一貫した議論でないことを論証する。
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