超越論的実在論の批判的検討 : R.バスカーの所説を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
樫原正勝教授退官記念号論文自然科学の方法の社会科学への適用可能性をめぐっては,これまで多様な議論が展開されてきたが,近年経済学や社会学において注目を集めているのが,イギリスの哲学者バスカーが提唱する超越論的実在論である。これは実在論に依拠しつつ,これまで対立してきた実証主義(自然主義)と解釈学(反自然主義)を批判的に統合しようとする試みである。この立場は,経済学ではローソンによって主流派経済学に対する批判の道具として用いられ,経営学では野中らの「知識創造理論」の方法論的基礎としても用いられている。本稿では,この批判的実在論が社会科学に実りある展望をもたらすかどうか批判的に吟味される。
論文 | ランダム
- 内藤国夫--挫折感なき"正義の月光仮面"(続・現代虚人列伝)
- 金子直吉--台銀を食いつぶした金融恐慌の白鼠 (人物・昭和資本主義)
- 山根懲戒処分に抗議する・千人委員会(集団の発見-103-)
- 小磯国昭--断末魔の道を転げ落ちた中継内閣 (権力の昭和史--昭和宰相列伝)
- 徳島ラジオ商殺し事件--ある日,突然,他人の証言で殺人犯人に (獄舎に無実を叫ぶ人びと) -- (再審請求を続ける無期懲役・死刑囚)