純度を主問題としたアルミニウムの電解製錬
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概要
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純度の高いアルミニウムを得ろことがアルミニウムの應用上甚だ重要なことである.それには處女鑄塊を更に熔融壓の三槽式電解にかけて精製すればよい.よく注意すれば,この方法で99.99%のものが得られる.現に我が國では99.95%のものが得られている.高純度アルミニウムの用途が擴大され精製工場も數多く生れると共に技術の向上を切に期待するものである.しかし何と言つても2段の電解にかけることは金属の單價をいちじるしく高めることになる.大量の用途にはとても今の處むかない.最初のアルミナ電解で,できるだけ純度のよいものを作るべきである.それには原料アルミナの純度を極度に高め陽極カーボンの灰分をできる限り僅少ならしめたものを用いねばならぬ.これによつて99.8%の金属アルミニウムを得ることができるであろう.しかし良質の氷晶石,灰分の極めて少い陽極ガーポン純度の甚だ高いアルミナを原料としたからと言つて油斷してはいけない.浴組成が變質してアルカリ分過剩に傾いたときは,ナトリウムが析出してくる.このナトリウムは地金の中に炭素をAl4C3以及他の金属のカーバイドとしてまた酸素をAl2O3として含ましめる原因となるこのため99.0%以下にも純度が落ちることがある.故にナトリウムが析出するような浴組成の變質を極力防止しなければならない.正常浴,變質浴及び浴電壓との關係は第1圖に示されている.(1950・2・7)
- 1950-04-01
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