真田宝物館蔵書『鹿児嶋言葉わらひの種』共通語訳文の性格
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概要
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明治30年代に筆写された方言会話集「鹿児嶋言葉わらひの種』(真田宝物館所蔵)に用いられている共通語訳文について、対立する言語事象を中心に検討した。実態としては、東日本的表現が主として用いられながら、西日本方言に通用する言語事象も出現する。また文語的な古体の表現が口頭的表現に交って使われることもあり、この二つの傾向は、明治期の東京語が新たに共通語として全国に広く通用するようになるまでの過渡的様相として捉えられ、鹿児島方言を共通語に翻す便宜として現れた特徴でもあると考えられることを述べた。
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