四国, 小豆島および淡路島におけるナガレホトケドジョウ(Lefua sp.)の分布
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概要
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香川県のナガレホトケドジョウの分布, そして四国, 小豆島および淡路島のナガレホトケドジョウの分布を明らかにした。調査は, 1997年7月31日から2003年7月8日にかけて行った。また, 1985年および1986年の淡路島の標本資料, 1992年の香東川および財田川の標本資料についてもあわせて取り扱い再検討した。調査した23河川水系とその支流109地点において, 952個体のナガレホトケドジョウを採集した。本種の採集地点は地理的に偏り, 小豆島, 淡路島, 讃岐山脈東部, 讃岐山脈西部, 徳島県高越山から東竜王山, 徳島県後世山周辺の6地域に分けられた。また, 四国での分布の南限は日和佐川水系であった。地域ごとの採集地点の標高は, 小豆島は300m, 淡路島は160〜196m, 讃岐山脈東部は60〜735m, 讃岐山脈西部は120〜570m, 徳島県高越山から東竜王山は130〜450m, 徳島県後世山周辺は65〜220mであった。6地域の本種採集地点の標高は地形の様子に対応していた。本種の分布する標高は, 50〜750mの範囲内であると考えられ, 四国での本種の分布の広がりを考えると, 西へは愛媛県四国中央市の西に連なる山々が阻み, 南へは徳島県中央部の山々が徳島県の内陸部への南下を阻んでいると考えられた。
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