カブトエビの種分化 I.香川県における2種族の地理的分布と形態
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概要
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香川県産のカブトエビTriops longicaudatus (L-ECONTE)について, その地理的分布と形態学的な調査結果を報告した, 1. 香川県には, 雄雌が出現する種族と雌だけしかいない種族が地理的に分布域を異にし, 両種族が分布する接点には同一水田内に両者が混生している. 2. 雌雄が出現する種族では, 背甲形後部の形態で背甲正中線へのきれこみが雌雄とも丸形であり, 雌だけしかいない種族では, そのきれこみが鋭く三角形となり種族の分類学上の特徴となる. さらに, 外部形態において背甲後縁の歯棘数, 無肢体節数, 背甲におおわれない体節数についても両種族で有意な差がみられる. 3. 卵直径は両種族で明確な相違はみられず集団によって変異(320μ〜470μ)がある. 4. 同一水田内に両種族が混生している場合, 雌だけしかいない種族は, 雌雄が出現する種族にくらべて発育が悪く小形化する. 雌雄が出現する種族の雄は雌にくらべて発育段階の後期になると背甲正中線長に対して体長の伸びが顕著になる.
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