スギナの葉緑体核様体に及ぼすシプロフロキサシンの影響
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概要
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紅藻類や緑色植物の葉緑体は藍藻類が共生したものであるということは、一般に広く知られている。DNAの構造変化を触媒するDNAジャイレースは、原核生物のDNA複製に、重要な役割を果たしている。我々は、原核生物のDNAジャイレース活性を阻害する抗生物質がスギナの葉緑体核様体に及ぼす影響を明らかにするため、抗生物質で処理された前葉体の葉緑体核様体の数を測定した。抗生物質で処理されていない前葉体では、小さな葉緑体核様体が葉緑体内に多数分布していた。一方、抗生物質で処理された前葉体の葉緑体には少数の葉緑体核様体が存在した。これらの結果は、スギナのDNAジャイレースが核様体が葉緑体内で分散する際に重要な役割を果たしていることを示唆している。lt is well known that the ancestor of the chloroplasts of red algae and green plants is a cyanobacterium. DNA gyrase, which catalyzes the topological transformation of DNA, plays an essential role in the DNAreplication of prokaryotes. To determine the effects of the antibiotics that inhibit the bacterial DNA gyrase activity on the chloroplast nucleoids of Equisetum arvense, the numbers of the chloroplast nucleoids inantibiotic-treated prothallia were counted. In untreated prothallia, many chloroplast nucleoids were randomly distributed in the chloroplasts. On the other hand, the chloroplasts of antibiotic-treated prothallia had a few chloroplast nucleoids. These results suggest that DNA gyrase ofEquisetum arvense plays a critical role in the chloroplast nucleoid dispersion.
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