低密度パーティクルボードの調湿性能(第1報)実大気密空間での調湿性能
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概要
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湿気伝導性に優れる低密度パーティクルボード(LDPB)の調湿性能を把捉する目的で,木材素材(アカマツ羽目板)を比較材とし気密実験室(18.1㎥)での室温変化に伴う相対湿度変化を種々の内装面積で観測した。内装木質量の指標を気積V(㎥) に対する面積A(㎡) の甚A/Vで表すと,両材料ともA/V=0.3-0.6程度の比較的小さな面積でも調湿効果は大きく,気密空間の特徴が現れた。LDPBの調湿効果は木材素材よりも大きく,A/V=0.6以下では木材素材の2/3程度の面積で同等の調湿効果を発揮した。また,若干の換気による室外への水分流失を考慮して吸放湿量を算出した結果,単位面積当たりの内装材が負担する吸放湿量はA/Vの増加に伴い減少した。一方,塗装による木材の調湿性能の低下を検討したところ,ウレタン樹脂塗装による低下は顕著であったが,アルキド樹脂塗装では低下は認められなかった。
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