低比重パーティクルボードの釘接合せん断耐力(第2報)高湿度下暴露および吸脱水処理の影響
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概要
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低比重パーティクルボード(低比重PB)と木材素材の釘接合部の耐水性を調べるため,接合部に3種の処理(高湿度下連続暴露,高湿皮下間欠暴露,吸脱水繰り返し)を与え,引張り型の釘一面せん断試験により釘接合部の初期剛性,最大耐力の変化を追跡した。得られた結果を要約すると,l)初期剛性は連続暴露下で6割程度に低下し,比重の小さいPBの方が低下の程度は小さくなった。間欠暴露および吸脱水繰り返しでの初期剛性は湿潤時に6-8割程度に低下したが,気乾時にはほぼ完全回復あるいは未処理時以上の値を示した。 2)最大耐力は連続暴露下では部材含水率の増加に対応して8-9割に低下したがその後増加し,間欠暴露および吸脱水繰り返しでは湿潤時に最大2割程度低下したが気乾時にほぼ完全回復あるいは未処理時以上の値を示した。最大耐力の増加はサビによる釘引き抜き抵抗の増加によると解釈された。 3)面材(低比重PB)のインターラミナせん断強さの低下は釘一面せん断での初期剛性の低下と関連を示したが,最大耐力との関連は小さかった。
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