スピリチュアリティと宗教、および生きる意味について
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概要
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本稿は、緩和ケア(palliative care)(ターミナル・ケア(terminal care)、ホスピス・ケア(hospice care))におけるスピリチュアル・ペイン(spiritual pain)を主な手がかりとして、「スピリチュアル」および「スピリチュアリティ」について考察し、それらの主要な意味(の一つ)が「存在すること・生きること、存在する意味・生きる意味に関する」ものであるということを確認する。そして、次に、そのような生きる意味という視点から、スピリチュアル・スピリチュアリティと「宗教・宗教的」との関係を検討し、スピリチュアル・スピリチュアリティは宗教よりも広く、① 組織化された宗教におけるスピリチュアル・スピリチュアリティ、② 個人的なあり方として、ある種の超自然的なものとの関係におけるスピリチュアル・スピリチュアリティ、③ ①②と区別される個人的なあり方におけるスピリチュアル・スピリチュアリティ、という3つに分けて捉えることができるということを論じる。そうすることによって、スピリチュアル・スピリチュアリティをめぐる様々な議論を、その全てではないにせよ、大凡のところ統一的に捉えることが出来るように思われる。
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