疾患とERストレス
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
膜結合型タンパク質あるいは分泌型タンパク質は小胞体内に一旦運び込まれ,様々な修飾を受けて機能をもったタンパク質に成熟していく.この過程で細胞内外からの様々な刺激によりタンパク質の成熟が阻害され,小胞体(endoplasmic reticulum ; ER)内に不良タンパク質(unfolded protein)が過剰に蓄積し,細胞にダメージを与える(ERストレス).細胞にとってER機能異常は極めて重篤な事態で,直ちにストレスから回避するための防御システムを活性化させる.この応答系をERストレス応答あるいはunfolded protein response (UPR)と呼び,酵母から哺乳細胞に至るまで真核細胞に広く保存されている.ER内タンパク品質管理の障害が脳神経疾患や糖尿病,骨軟骨疾患などの数多くの疾患に密接に関わることがわかってきた.本稿ではERストレスがどのような機序で各疾患を発症させているのか,これまで明らかにされてきた分子機構について紹介する.
論文 | ランダム
- ECO SERIAL REPORT 環境共生建築から都市へ(5)建築の雨水利用システム
- 長寿命化に配慮した超高層ビル--JR東日本本社ビル (リニューアル特集--新たな付加価値の創造) -- (リニューアルに配慮した設計)
- 310 家庭内における床および空中ダニ (___- I and ___- II), ネコ (___- I),イヌ (___- I) アレルゲン量の測定
- 回転ドラム内における粒体混合物の軸方向偏析 : 離散要素法による数値解析
- Hartree-Fock分子動力学法による金属クラスターの解析III