柏木哲夫: 「受容の死」を中心にして
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概要
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柏木哲夫は淀川キリスト教病院にホスピスを開設、その長を勤めた。彼はすでに二千人を越える患者を看取った。日本のターミナルケアの第一人者であり、ここ三〇年間で、最も死について考えてきた人である。筆者は彼の著作から、〈安らかな死〉は可能なのかどうかを探りたい。柏木は精神科医・内科医であり、クリスチャンである。まず、柏木がどのような人であるかを見る。彼の仕事場であるホスピスとはどのようなところか、末期患者の〈四つの痛み〉、特に〈霊的痛み〉とはどのようなものか。〈安らかな死〉が可能になるには、死を受け容れる必要がある。つまり、〈受容の死〉がキーワードなのである。「受け容れる」は「あきらめる」とは違う。〈死の受容〉に最も必要なのは、信仰である。必ずしもキリスト教でなければならないことはないが、人間は生かされていること、そのことに感謝して生きること、死に関しては、ゆだねてしまって生きることが必要である。
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