大都市に独居する超高齢女性の支えについて--一事例を通して
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概要
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都市部に独居する高齢女性の支えに付いて、一事例を通して検討をした。病弱でありながらも積極的に独居生活を選択し、維持している超高齢者の支えとなっているものは何かを明らかにした。研究方法は家庭訪問し、インタビューガイドを用いて面接を行った。面接で得られたデータに加えて対象者の自費出版した「自分史」を参考にした。分析方法はエリクソンの成長発達理論を参考にまとめ独居生活の支えとなっているものを分析した。結果として、3つの主な要因について明らかにし、それらに付いて考察した。1.誇り:幼児期に祖母より受けた誇り高い生き方が影響していた。人生を振り返り、様々な体験を統合し、肯定的に捉える事ができ自分の生き方に自信と誇りを持っていた。2.信頼関係:近隣者との関係は希薄であったが、深い相互理解と強い絆で結ばれた家族や仕事・趣味仲間との関係はお互いの考えを尊重しあい、精神的にも実際的にも生きる上での支えとなっていた。3.信仰:キリスト教や仏教、神道などあらゆる宗教が尊重される環境で青年期まで過した事が強く深い宗教心を育ませたと考えられる。宗派を超えた天の神さまとの愛の関係は世代を超えた継続性や人生に意味を与え、孤独や不安を乗り越える力となっていた。
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