精神病院に長期入院している統合失調症患者の捉える入院生活
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概要
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本研究は、長期入院している統合失調症患者の入院生活の捉え方を明らかにし、看護支援を考察することを目的とした。対象者9名に、1日の生活の仕方についてインタビューを実施した。その内容をコード化し、帰納的に分類し、サブカテゴリー、カテゴリーを作成した。 その結果、7のカテゴリーと20のサブカテゴリーが抽出された。対象者は、入院生活を〔落ち着いた生活の再開〕〔退院後に向けて取り組んでいる入院生活〕と捉えた7名と、〔先の見えない入院生活〕と捉えた2名であった。全ての対象者は〔慣れた病棟生活〕と捉えながらも、〔退院後の生活と入院生活の隔たり〕を感じていた。人間関係においては、〔力づけられる人間関係〕と捉えながらも、〔打ち解けられない人間関係〕と捉えていた。つまり、対象者にとって入院生活は退院につながっておらず、入院生活に隔たりを感じ、自分らしく過ごせないと捉えていた。以上より、考えられる看護支援は、患者が退院したいという思いを知ること、入院前の患者の生活を知り、入院中でも入院前の役割が果たせるよう支援すること、そのために患者の立場に立って思いを聞くことである。
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