生産期間と流通期間
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概要
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量産の進展はロットを考慮に入れた生産期間を短縮する(I節2.3.1.1と2.3.1.2)。生産管理は生産期間の一層の短縮を可能にする(I節2.3.1.3)。労働生産性の増大は, 量産の進展によって連続生産方式の実現に生産方式が近付けば近付くほど, 必然的にではないが, 生産期間の短縮につながる(I節3)。 量産の進展につれて流通期間が長くなるということを原理的に証明することは極めて困難である。しかしある条件の下で(労働生産性の上昇率が実質賃銀率の上昇率を上まわるという条件の下で), 流通期間は長くなる(I節4)。 上の生産期間短縮の原理は日本の自動車, 家庭電器(冷蔵庫, 洗濯機, テレビ), 建設機械, 農業機械等のメーカーとその関連産業に対する筆者の面接調査から抽出されたものであり(II節), 流通期間の延長についてはアメリカの統計によって裏付けられる(III節)。
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香川大学経済学部 | 論文
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