<ドイツ的であること>とは何か-ダニエル・ケールマン『世界の測量』をめぐって-
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概要
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ダニエル・ケールマン著『世界の測量』(Daniel Kehlmann:Die Vermessung der Welt.Reinbek bei Hamburg 2005)は、2005年9月にドイツで発売されて以来、現在まで100週以上にわたってベストセラー・リストに名を連ねるという驚異的な数字を記録している書籍である。そのうち35週においては1位の座を占め、2006年の1年間に関していえば、ほとんど3位より下に落ちることがなかった。ドイツ国内だけで07年9月までに106万部が売れており、通常はドイツ文学の世界では2万部も売れれば大ヒット作と見なされることを考慮すれば、この書籍の出現はまさしく近年のドイツ出版界におけるひとつのセンセーションであったといってよい。
- 明治大学教養論集刊行会の論文
- 2008-01-31