図像学の源泉研究-ホルス・アポロ著「神聖文字」について-
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概要
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私達は数年来、16世紀中期にフランス並びにヨーロッパ各国で流行し始めたアンブレームEmbleme(韻文による説明付き寓意図)を調べているが、これを進める上で是非とも読んでおかなければならない資料の1つに、ここに訳出したホルス・アポロ著『神聖文字』がある。というのは、この書物が身の回りにある事物・動植物の図像によって抽象観念を表現し得るということを雄弁に説くことで、新たな図像の可能性(ルネサンス期の神聖文字)を探るという扉を知識人に開いたからである。そして、その結実の1つとして上記のアンブレームが誕生したのである。さて、従来のアンブレーム研究では寓意図にのみ注意が向けられているが、アンブレーム作品集には、寓意図の他にその説明と教訓を与える韻文詩が必ず付されていたのである。
- 明治大学人文科学研究所の論文
- 1992-12-25
明治大学人文科学研究所 | 論文
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