クレディ・スイスとスイス経済の発展
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
スイスは九州ぐらいの面積しかない小国であるが、1人当りGDPでは世界トップクラスの豊かな国である。スイスが豊かになった要因は19世紀の経済発展にあるが、その経済発展を支える重要な役割を果したのが、クレディ・スイスを始めとする銀行である。 本稿では、なぜクレディ・スイスのような銀行が誕生したのか、またクレディ・スイスはどのようにして生き残ったか、さらにクレディ・スイスを中心とする銀行がどのようにスイス経済の発展に貢献したのかについて分析を試みた。 その結果、クレディ・スイスが必要とされた最大の要因は鉄道建設に伴う巨大な資金調達にあったこと、また鉄道建設やクレディ・スイス設立などの動きの中心にアルフレート・エッシャーという傑物がいたことがわかった。また、クレディ・スイスが生き残った理由がベンチャー・キャピタル型銀行からユニバーサル銀行への機敏な転換にあったこと、その結果、産業界に「総合的」(ユニバーサル)に関与することができスイス経済の発展に大きく貢献したこともわかった。さらにスイスという「条件」をうまく利用して「金融王国」スイスの礎を築いたことも明らかになった。
論文 | ランダム
- シティズンシップ教育実践の多様性とその原理--学習環境を規定する市民性意識の解明を通して
- 性意識・性行動 (特集 性と生のデータ集(2))
- 学ぶことで変わる、教師と生徒の性意識 (特集 もっと2性教育)
- いわゆる「単純性」精神薄弱に関する成因論的研究
- (16) 狭義再生不良貧血症例(第62回日本小児科学会地方会総会 第404回千葉医学会分科会)