「家族と教育」の病理に関する教育実践 ―親による子どもの精神的外傷(殺害)を中心に―
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概要
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近年,家族のなかで行われている教育行為の反教育的機能に関心が寄せられている。親の期待や愛情という名のもとで強制的方向づけがなされ,子どもは親の愛情や期待に応えようと懸命に努力した結果,他者との人間関係の取り方に歪みが生じたり,期待に応えきれない自分を責め,親と子の密着的共依存が生じてきたりする。私は大学の授業で,この問題を山岸涼子の漫画作品(「天人唐草」「鬼子母神」)の検討をとおして考えさせようとした。以下は,その実践報告である。
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