「オキナワモズク」の医学的分析の視点から
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概要
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沖縄県で生産されているモズクは、「オキナワモズク」と呼ばれる褐藻類「マガマツモ目Chordariales」に属し、漸深帯に生息する食用海藻である。本種は南西諸島に分布し、古くから利用されてきた。モズクは、甲状腺から分泌するチロジンの材料になるヨードやストレス過剰の現代人にとって不可欠な栄養素で、イライラを緩和し、骨の発育に必要なカルシウムなどのミネラル成分、排便を促進し老廃物の浄化作用をするセルロースなどの食物繊維などがバランスよく含まれた、ノンカロリーフーズで、別名「海のこんにゃく」とも言われるくらい美容食である。また最近、モズクで血中コレステロールの低下作用を有するアルギン酸の存在が明らかとなり、薬効を有する食品としても注目されている。このため、モズクがはたして上記した作用があるかいなかを明らかにすることは極めて重要であり、2ケ月連続摂取による臨床実験(平成4年7月~9月)を行った。
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