手掌部低周波皮膚電気刺激の心理的効果に関する研究
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概要
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生体への通電刺激に関する従来の生理学的な知見を測定心理学的に追証するため,自律神経を安定させる手掌部における刺激の特異点に低周波皮膚電気刺激を与えることによって,刺激前後のストレス反応に変化が見られるかどうか。また,刺激様式の違いがストレス反応の変化の違いとなってあらわれるかどうかを検討した。主に指標として用いたPOMS日本語短縮版の事前事後得点を分析した結果,刺激様式の異なる3つの群においてすべての尺度の事後得点が事前得点より低くなっていた。しかし,リラックス群では「抑うつ」尺度において,また,アクティブ群では「活気」尺度において有意な変化が見られなかった。コントロール群については「抑うつ」「怒り」「疲労」尺度に有意な変化が認められなかった。実験条件に関する課題は残るものの,主観的な評価を含めると本研究の結果は総じて手掌部低周波皮膚電気刺激の心理的効果を示唆している。
- 琉球大学教育学部の論文
著者
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高倉 実
琉球大学・医学部
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小林 稔
琉球大学教育学部
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高倉 実
琉球大学
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小橋川 久光
琉球大学教育学部
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Takakura Minoru
Chiyoda Chemical Industrial Co. Ltd.
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高倉 実
琉球大学医学部保健学科
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Takakura Minoru
Department Of School Health School Of Health Sciences University Of Ryukyus
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