La mémoire de la guerre racontée par les écrivains d'après-guerre : Lire Patrick Modiano et Shun Medoruma
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概要
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モディアノと目取真はそれぞれ1945年(パリ)と1960年(沖縄)生まれで戦争を直接体験していない世代であるにもかかわらず、彼らの作品には常に戦争の記憶が語られている。この論文では、これら戦後生まれの作家がナチス占領時代のパリや沖縄戦をどのように描いているのか、なぜ描くのかという問いを通して、戦争を知らない世代が戦争を描く意義とその可能性を考えていきたい。彼らがなぜこの時代に固執するのかという点に関しては、忘却との闘い、社会に対する一種の挑発、自らのアイデンティティの確認などが考えられる。彼らは罪悪感や歴史の暗部に関わったという理由から戦争の記憶を「語らない」人物たちを描くことによって、これまでの「語られた物語」である証言文学あるいは記録文学といわれるジャンルとは違った戦争体験の記憶と、さらにその記憶を語らない体験者たちの在り方を含めた全体像を描くことに成功しているといえる。一方、シュールレアリスムあるいはマジック・リアリズムという手法を使った語りも証言文学とは一線を画し、「小説」として作品を位置づけるものとなっている。その一見「非現実的」とも見える手法にもかかわらず、作品は忠実に戦争の現実を伝えていると言える。
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