上肢筋の麻痺及び萎縮を伴へる頸椎カリエスの1例
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概要
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脊髄カリエスは臨床上屢々遭遇する疾患であり,又其の脊髄壓迫症状を伴ふ事も稀しく無いが,その發現が,左肩胛部及び左上膊部のみの筋萎縮及び運動麻痺,即ち頸椎カリエスに依る脊髓前根壓迫症状のみが殆ど純粹に現れ,あだかもエルプ氏麻痺又は肥厚性頸部硬脊髓膜炎を疑はせる如き症状を發現し來れる稀有且つ興味ある臨床例を最近經驗せるを以て,茲にそれを報告すると共に,頸部カリエスの神經症状として單に脊髄前根壓迫症状のみを以て發現し來る頻度について,一,二考察を加へた。新字体抄録:脊髄カリエスは臨床上屡々遭遇する疾患であり,又其の脊髄圧迫症状を伴ふ事も稀しく無いが,その発現が,左肩甲部及び左上膊部のみの筋萎縮及び運動麻痺,即ち頚椎カリエスに依る脊髄前根圧迫症状のみが殆ど純粋に現れ,あだかもエルプ氏麻痺又は肥厚性頚部硬脊髄膜炎を疑はせる如き症状を発現し来れる稀有且つ興味ある臨床例を最近経験せるを以て,茲にそれを報告すると共に,頚部カリエスの神経症状として単に脊髄前根圧迫症状のみを以て発現し来る頻度について,一,二考察を加へた。
- 千葉医学会の論文
- 1943-08-28
千葉医学会 | 論文
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