語彙の比較研究におけるプロトタイプ論の可能性 - 琉球諸方言の語彙研究から -
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概要
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語彙の比較・対照研究は、従来は、語の表わす意味領域が等質であることを前提に、言語間・方言間における意味領域の相対性を強調することが多かった。一方、文化人類学等の領域で一般的な概念となりつつあるプロトタイプ理論は、色彩語や親族名称の分析を通じて、語の表わす意味が必ずしも等質的でないことを実証してきている。本稿では、琉球先島諸方言における生物身体部位名称の比較分析の過程においてプロトタイプ理論を適用し、その比較語彙論における可能性を提示した。
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