青年期の友人関係における心理的距離に関する研究動向と発達的意義
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概要
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哲学,社会学,心理学における心理的距離に関する論究・研究結果を整理し,その動向を明らかにするとともに,それらの知見の有効性や問題点などを検討した。また,青年期において友人との適度な心理的距離を模索することはどのような発達的意義があるのかについて検討した。それにより,哲学などで指摘されてきた心理距離のとり方における力動性が心理学の実証的研究においてすくわれてこなかった現状があることが明らかとなった。かつてのように人間関係における規範やルールが分かりづらい現代においては,個の発達と相補して,山アラシ・ジレンマのような葛藤を通して適度な心理的距離を作り上げることに意義があると考えられた。
- 2004-02-27
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