小規模林業地域における林内路網計画について
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概要
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本論文は,小規模林地に於ける林内路網計画法について論述したものである。通常の路網計画はその規模は市町村の区域内を扱う場合がほとんどであり,大規模な林道を扱う場合は更にそのいくつかの区域を合わせた区域を扱うこともある。しかしある程度の路網が建設され,林業も比較的盛んな場合には,林道の適正路網密度を達成し,次の段階としての作業道等の整備が盛んになる。この場合はより具体的な搬出法と結び付いた路網計画となる。同時に計画区域はより狭い小規模の区域を扱うこととなる。ここで扱った問題はこの50~150ha程度の区域をいう。特にこの場合の理論は林業経営といった大きな観点よりより具体的な集材等の搬出費が問題となる。そして具体的に適正な搬出手段に対する適正集材距離を求めることによって,適正路網密度を求めていくことで,この適正密度式を求めた。更にこの適正路網密度式による値と複合路網によって求めた値とを比較し複合路網の理論についても小規模林地での有効性を検証した。おわりに適用地域として小型運材車の搬出法を使用している登米町に適用し,理論を実証した。In this paper we discuss forest road network planning in small-scale forestry. In general, we plan forest-road networks in large scale forestry like that for entire city, town, or village forest, and also for larger scale forests like those of two- or three- city forests. However nowadays, in places where forest-road density is great, we must plan the forest-road network in forests of smaller scale in more detail than in the former. In such case, the plan of the forest-road network becomes more related the methods of yarding or skidding than to the methods designated in the management plan for the whole forest. The planning area become smaller, and in this paper, we deal this type of area. We use a formula for the optimum density using maximum yarding distances and called it the required forest-road density. We compared this density with the synthesis road network planning method. We applied these methods to the small area of the town forest of Toyoma in Miyagi Prefecture.
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,The Tokyo University Forests,東京大学農学部林学科,Department of Forestry, Faculty of Agriculture, The University of Tokyoの論文
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