薄荷属植物精油成分の微量定量に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1) Piperitoneは30~40%メタノール溶液中で水銀滴下電極下に還元を行うとpH6~8の間にては二段波を有するPolarogramsを与える。 pH3~5の間に於ては極大波を示すがO,25%Zelatin 1 ~2滴加えれば抑制され,定量の目的にはpH5に於る波が適すると判断された。 MeOH30%0,1N-LiCIのときπ1/2=-1・45volt(S.C.E)MeOH40%,0.05N-Tetramethylammoniumbromide のときπ1/2=1.37Volt(S.C.E)であり,いずれも原点を通るCalibration curveが得られる。2) 脱脳油及び白油の波形及び半波還元電位から考察し,含まれるケトンはCarvoneより,Piperitoneによると考えられる場合が多いことを認めた(Fig. 26)。即ち紫外部吸収では同-λmax 235mμのため分部確認出来ないのであるが,ポーラログラフ法によれば定量のみでなく,定性的観察が行えるという利点を有している。通常の脱脳油では殆んどPiperitoneのみであつてこの場合には,ポーラログラフ法による結果は,先きに述べた紫外部吸収法による結果と略一致することを認めた。
- 信州大学農学部の論文
- 1953-09-30
信州大学農学部 | 論文
- カラマツ人工林における個体間競争が直径成長と枯死に及ぼす影響
- 信州大学農学部野辺山キャンパス植物目録
- 水辺環境の保全を目的とした構内ビオトープの造成
- 伊那周辺における鳥類相とその多様性に及ぼす林道の影響
- 未熟スイートコーン種子から―新生理活性グルコシドZeaninの単離