自閉症児への動作法 ―理論的背景と基本的な手続きについて―
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概要
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本稿は,自閉的なタイプの子どもに対する動作法について,その理論的な背景,具体的な手続きについて整理し,加えて,自閉的な子どもへ動作法を適用した事例を紹介したものである。理論的な背景については,特に,動作法を通した自閉的な子どもへの関わりにおける治療的なねらいが,身体的な相互交渉を通して,①「ゆったり落ち着く力」と②「行動の自己調整力」を育むこと,また,③「自己-他者という関係性,他者認知(他者と注意を共有し,他者の存在を実感する力)」及び④「(3項関係としての)共同注意」を育むこと,の4点に整理された。また,具体的な手続きについては,「腕上げ」課題を中心に,自閉的な子どもへの基本的な動作課題が紹介された。
- 2009-02-28
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