児童期における心理的健康に関わる生活環境での体験について
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概要
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本研究は子どもの心理的健康を支える要因について,現実の生活環境の文脈の中でどのように生起しているのかを明らかにすることを目的として,回想法によるデータについて質的検討を行った。大学生を対象に,小学生時代の楽しかった,リラックスできた場所とそこでの体験について記述してもらった。得られたデータから,パブリック的空間⇔プライベート的空間,日常的空間⇔非日常的空間の二次元によって,「児童期における心理的健康を支える生活環境の二次元モデル」を作成した。その結果,子どもの生活環境である,自宅,学校,外の場所,関係する施設は,それぞれ心理的健康を支える上で異なった役割を有していた。すなわち,楽しく他者と交流する日常的なオモテの空間と,少人数で秘密を共有したり,一人でリラックスするような,非日常的なウラの空間という,二つの空間が存在していた。
- 2004-02-27
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