高機能広汎性発達障害児の描画特徴に関する一研究 ―バウムテストを用いて―
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概要
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昨今,自閉症の人には認知障害があるという説が支持されている。そこで本研究では,自閉症の中でも特に高機能広汎性発達障害の子どもの認知特徴を調べるために,彼らが描いたバウムテストの分析を試みた。その結果,①部分認知が優位であり,②「部分」という部品を組み立てて「全体」を作るという認知スタイルで木を描くため,全体像がアンバランスで木に見えにくい,③その一方で,現実離れしたファンタジックで自己肥大的な木もよく描かれる,という結果が得られた。①と②については概ね先行研究の結果を支持するものであるが,③については,「部分認知の優位性」や「部分の総和を全体像とするという認知スタイル」からは説明できない現象である。 したがってこの点については,高機能広汎性発達障害児の障害特性及び個々の子どものより詳しい発達的様相を考慮しながら,今後さらに検討していく必要がある。
- 2007-02-28
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