中学生用情動知能尺度の開発
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概要
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本研究の目的は、中学生における情動知能を査定するための尺度を作成することである。Wong & Law(2002)によるWLEIS (Won & Law Emotional Intelligence Scales) を邦訳し、それを中学生にも理解できる表現に改めた16項目を中学生用J-WLEISとして使用した。また、豊田ら(2005)によるJ-ESCQ(Japanese Version of Emotional Skills & Competence Questionnaire)から24項目を選択し、中学生が理解できる表現に修正したものを中学用J-ESCQとした。これら2つの尺度を2つの公立中学生に実施し、因子分析による信頼性の検討を行った。その結果、中学生用J-WLEISは因子分析によって原版と同じく4因子構造となり、中学生用J-ESCQは、大人用J-ESCQ(豊田ら, 2005)と同じく3因子構造が確認された。また、両尺度ともα係数がそれぞれの下位尺度において.66~.87の範囲内であり、信頼性が確認された。さらに、両尺度間の相関により、お互いの尺度の独立性と妥当性の傍証は示されたが、他の尺度との関連性の検討が課題とされた。
- 2007-03-31
著者
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