明治時代におけるわが国の近代的精神医療の萌芽と挫折に関する歴史的考察--精神病院設立経緯と精神障害者看護に焦点を当てて
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概要
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本論はわが国明治期初期の精神衛生行政に影響を与えた人物に焦点をあてて歴史的に検証し,わが国における精神障害者看護について論述したものである。神仏に頼っていたわが国の精神病者への対応は明治維新以降,西洋思想の導入に従い,大きく変化した。欧米におけるドロティア・リンド・ディックスの精神障害者に対する改革は為政者森有礼を介してわが国にも及んだ。精神病院が設立されるに従い,座敷牢から精神病院への収容へと大きく変化した。精神障害者が精神病院へ収容されるに従い,看護者の質の問題が問われ,看護婦養成が行われるようになった。呉秀三が実施した『精神病者私宅監置の状況及びその統計的観察』は“精神病院法"の根拠になった。精神病院の改革は精神障害者の人権の問題が根底にある。時代の流れの中で今日,精神障害者の社会復帰の促進とその自立が提唱され,更に自立と社会活動ができるように支援することが必要になる。
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