手術によりてんかん発作がコントロールされた左前頭葉のfocal cortical dysplasiaの臨床症状,画像所見,知能検査,脳波所見の推移について
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概要
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14歳6ヵ月.左前頭葉内に限局性皮質形成異常(FCD)を有した症例において,左前頭葉内切除術前後の知能検査や脳波所見を検討した.叔父がてんかんとういう家族歴があり,生後10ヵ月で左前頭葉域に棘徐波を認め,乳児局在関連性てんかんと診断された.脳波異常は残存し,11歳後半から授業中に失禁する発作が出現するようになった.言語性IQの低下が顕著であった.カルバマゼピン,バルプロ酸にゾニサミドを加えて治療では発作をコントロールすることができず,13歳9ヵ月時に左前頭葉を部分的に切除した.異常切除部位は硬くやや黄色い皮質であり,正常の層構造が失われ間質には高度のgliosisを認めた.切除によりてんかん発作は消失し,14歳時の覚醒閉眼脳波,睡眠時脳波で棘波は消失していた
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