臨床看護能力を育成するための授業開発 : 基礎看護技術「検査と看護」の単元での試み
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概要
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基礎看護技術の効果的な授業の開発により,学生の技術の習得だけではなく,演習で得られたデータをもとに健康状態を分析できる臨床看護能力の育成を試みた。対象科目は,本学の授業科目である援助方法論Ⅱの2単位の中の1単元である「検査と看護」(60時間中5時間)。時期は2006年前期,対象者は,本学2年生121人。方法は,実際の計測値をもとに自己の健康状態を判断させ,ライフスタイルとの関連について考えさせた。その結果,男女とも基礎代謝量が低く,標準体重やBMI が低いことが必ずしも体脂肪率の低さと関連していないことが明らかになった。また,得られた尿検査値,身体組成値,基礎代謝量,握力・腹囲などについて,学生の判断能力を学生が記載した内容からブルームの理論をもとに5段階に分類し,さらにアセスメント能力を4段階に分類し集計した。その結果,各項目から抽出される健康問題について,自己の健康問題として捉えることができ,解決の方向性まで言及できている学生は全体の3分の1いた。さらに,アセスメント能力の高い学生も約3分の1を占めていた。以上のことから,基礎的・一般的な学習の中で学習の転移を考慮した授業開発が有効であると示唆された。
- 2006-09-25
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