生活体験学習の構造化に関する試論 : 環境教育実践の視点から
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概要
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本稿では環境教育実践の視点から体験学習の構造化や質的違いについて示し、その結果から山梨県小菅村の事例をもとに生活体験学習の内容について考察した。生活体験学習は自然体験学習を前提に成り立つ。さらに、この二つの体験学習には自然とヒトとの関わりにおいて、本質的な違いがある。自然体験学習が自然の創りかえを極力避ける客体的な体験学習であるのに対し、生活体験学習はヒトが意図的に自然を創り変えようとする行為を学習する。この生活体験の捉え方は本質的に「労働」概念につながるものである。そのため、著者はその違いを明確にするために、あえて労働・生活体験学習という捉え方を提案した。また、学習者は自然体験学習によって知識・経験を得ることで、労働・生活という変革を伴う学習へと過程段階を踏むことにもなる。つまり、労働・生活体験学習は自然体験学習の次段階の学習であるといえる。実践がどの体験学習に位置付けられるかは学習の期間・質・目的によって決まる。
- 2003-03-01
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