幼稚園における食材体験活動と子どもたちの野菜嗜好の変化
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概要
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人類は長い歴史のなかで、日常生活を通して“食べる”という生きるための最も基本的な行動にいたる過程を体験してきた。しかし近年、社会構造が急激に変化し、核家族化や共働き家庭の増加に伴い、家庭における子どもたちの食生活に大きな変化が生じてきている。このような社会の変化のなかで、われわれは子どもたちの連続的な食体験の機会を奪ってきたのではないかと考えた。そこで今回、子どもに関する母親の悩みとして上位にあがっている偏食を改善する目的で、子どもたちの連続的な食体験の機会を設定することを試みた。この活動は段階的に4回の連続的な食材体験活動を計画した。また、活動全体を通して、活動内容への大人の介入を最小限にとどめ、子ども同士の関わりを大切にするという一貫した姿勢で取り組んだ。活動の前後で子どもたちの偏食状況を比較すると、男児8名中4名の野菜に対する嗜好性がプラスに変化し、女児では9名中9名全員の嗜好性がプラスに変化するという結果が得られた。以上の結果から幼児の偏食改善には、子ども同士の関わりを大切にした段階的な連続的食材体験活動が大切であることが示唆された。
- 2002-07-31
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