純農村部に立地する小規模農業高校・学科の存立意義 : 北海道別海高等学校定時制課程酪農科の農業後継者を育てる教育実践から
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概要
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本研究は,現在,高校再編が急速に進行しつつあるなか,農業高校の再編問題に関わって,北海道における農業高校・農業学科の1つの事例研究,具体的には,別海高校酪農科の教育実践とその展開を事例として,今日の農業高校教育の「揺らぎ」の根本原因ともなっている「農業後継者の教育」を,その地域的な教育課題に位置づけるとともに,そこへ地元の子ども・青年の実態を重ね合わせながら,農業高校・農業学科の地域社会に果たす役割,すなわち,純農村部に立地する小規模農業高校・学科の存立意義について検討したものである。その結果,純農村部に立地する小規模農業高校・学科にとっての存立意義は,第1に,地域の子ども・青年・保護者(住民)の実態に即した「地域の高校」として存在し,第2に,農村地域社会に対して,どのような役割を果たすことができるのかということを強く自覚することであり,第3に,その役割としての「農業後継者の教育」が,地域農業の実際と結び付いて,豊かに,実践・展開されていかなければならないという3点を結論として導いた。
- 2006-06-30
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