豪雪地住民の健康づくりの運動とからだの教育
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概要
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全域が豪雪地帯である北海道の住民は,冬季の身体活動量の減少による体力の低下,生活習慣病のリスクの増大,高齢者の自立能力低下による介護負担の増大など健康,福祉,教育などさまざまな問題に直面している。一方,特別豪雪地帯などにおいては高齢者が終日負担の多い除雪に追われ,雪下ろしによる事故の犠牲者の2/3以上が高齢者であるなど,雪処理に伴う過労や無理が生じているにもかかわらず,本州における「スノーバスターズ」などに比べて若者たちによる支援の動きは少ない。 雪国で生きる住民は,雪道の歩行や除雪など運動強度の高い身体活動が避けられないため,無雪地の住民よりも高い体力が必要である。高齢社会においては,自立生活能力を維持する「自助」の体力とともに「互助」のための体力が社会全体の自立を支える資質となる。本論文は,豪雪地の住民が健康で活動的に生きていくための健康づくりの運動について,積雪環境で発揮されている身体活動の実態にもとづき「共助・互助」により地域全体の自立を維持する取り組みが必要であるという論拠とその獲得のためのからだの教育について提案する。
- 2008-03-31
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